「マリーおねえちゃん、いつもありがとう!」
突然、プレゼントの箱を渡された。
いつも世話している孤児院の子たちからだ。
みんながそわそわとしていたのは、この準備をしていたからしい。
マリーは込み上げてくるものを抑えながら、プレゼントの箱を開けた。
「マリーおねえちゃん、雪かきするときの手袋や帽子、穴が開いてたでしょ。だから…」
「…うれしい。明日から、いっぱいがんばれる。」
「いっぱい使ってね!」
「また穴空いたら、新しいのプレゼントするから。」
「でも、おねえちゃん、お裁縫得意だからなー。」
「じゃあ、次はマフラーかな?」
孤児院のクリスマス会は、まだまだ続きます。